指揮者のために。ムテ・ラベンの調べにのせて。ダビデの賛歌。
9:1 心を尽くして私は【主】に感謝をささげます。
あなたの奇しいみわざのすべてを語り告げます。
9:2 私はあなたを喜び誇ります。
いと高き方よ あなたの御名をほめ歌います。
地名・人名以外にカタカナ表記されているときは、訳語が複数あってどの訳を採用するか決めかねている、または訳すことができない言葉である。ヘブライ語は、AD70年にイスラエル国家が崩壊し、ユダヤ人たちが国外に退去した後に使われなくなったのだが、1800年の歳月を経て復興した原語である。それゆえ、ヘブライ語の発音や訳が定かでないものはたくさんある。
この「ムテ・ラベン」は、直訳すると「息子の死」となるが、文脈に沿わない。読み方を変えるなら「闘士の死」となり、ゴリアテとの戦いについて詠ったと考えられる。または、「アラモテ・ラベン」の省略形であるなら「少女のような」となり、高い音程で歌われていたのであろう。
感謝と喜びをもって賛美することは、礼拝のみならず、私たちの日々の生活でも重要なことである。賛美をもって歩むなら、呪い(侮蔑)の言葉やつぶやきから守られるのである。ただし、心から賛美するならばである。
「同じ口から賛美と呪いが出て来るのです。私の兄弟たち、そのようなことが、あってはなりません。泉が、甘い水と苦い水を同じ穴から湧き出させるでしょうか(ヤコブ3:11)。」
<祈り>
主の恵みと助けを忘れず、感謝と喜びをもって賛美を捧げます。私の唇が苦い水ではなく、甘い水になりますように。
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