2:6 「わたしがわたしの王を立てたのだ。
わたしの聖なる山シオンに。」
シオンとは要害のことであり、敵の武力から身を守る堅固な城である。しかし、聖書に出てくるシオンという言葉のほとんどがエルサレムを指している。ダビデがエルサレムを首都と置く前から要害であり、ヒゼキヤ王も要害としてエルサレムに水路を作った(歴代誌第二32:30--「ヒゼキヤトンネル」と言われる)。
ダビデは、エルサレムを聖なる場所として、礼拝する神殿を立てようとした。そこは、ダビデが人口調査の罪を犯した時に贖いとしてオルナンの打ち場を買い取った所である(サムエル第二24章)。また、そこは、アブラハムがその子イサクを捧げようとしていたモリヤの山でもある(歴代誌第二3:1)。
人々は主に油注がれた者に対抗し、エルサレムを攻めようとした。武力でもって、武器でもって、おびただしい数でもって、優勢になると思ったのであろう。
しかし、「わたしがわたしの王を立てた」という言葉と計画を知らなければならない。王(リーダー;やがての主イエス)を立てた方がどんな方なのかを。油注がれた者に対抗することは、神に対抗することを。
この王には、霊的理解においてクリスチャンも含まれている。「しかし、あなたがたは選ばれた種族、王である祭司、聖なる国民、神のものとされた民です(ペテロ第一2:9 )。」今も、聖なる山(神のそば)に私たちを置いてくださっているのである。
<祈り>
私たちを選び、聖なるものとし、堅固な城の中にかくまい、主の御助けを与えてくださり、感謝いたします。選ばれた者として見失うことのないように、御心を示し続けてください。
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